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2019/04/29のことば

雪浄胡天牧馬還
月明羌笛戌楼間
借問梅花何処落
風吹一夜満関山

—高適「塞上聞吹笛」

「牧馬還」は「うまをぼくしてかえる」。いくさ馬が運動不足にならないようにだろう、昼の間雪原に放牧しておいたのを、日暮れ時、集めて砦に帰ってくる。
「戌楼」は歌われているような辺境の地に築かれた砦のようなもの。「戌」の字で辺境を表し、そこの「楼」ということ。
その次の「間」は僕の本だと「閒」にしてある。最近は基本的に旧字は今の字に直すことにしてるんだけど、異体字の扱いは難しいところ。
「梅花」はこれまた僕の本では「笛の曲名」としてあるが、次の句なんかを見ると、その笛の曲名と文字通りの梅の花とをかけているんだろう。
「関山」はわからない。玉門関とかそっちの方だと思うが、そういう関のおかれた山のことだろうか。玉門関は写真で見ると、山の中ではなくだだっ広い砂漠の真ん中だが。

月に一つは記事を書くことにしてるのに早や月が終わらなんとするので、無理やりに取り上げたんだが、「梅花」の曲、つまり笛の音が夜、風に乗って辺塞を包む山々に響き渡り、染み入るように落ちていく、消えていく様と、梅の花が風に吹かれて舞い散っていく様とをかけた情景が、なかなかに心にしみるように思った。

梅というと季節外れだが、桜に置き換えればついこの間のことなので。

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